御恩と奉公
「わ~これどうしたの?」
「合格が決まった保護者の方から、お世話になりましたって、いただいたんだ」
お中元でもそうだが、どうも恐縮してしまう。
「いえいえ、そんなそんな…」
と断りを入れる。
結局いただくことになるのに
なんだろうか、この日本文化。
学生時分、かわいこちゃんがいた。
「かわいいね~、もてるど~」
私が言ったんじゃありません。私はムッツリで、硬派気取りでしたので。
合コ…おっと、友達が集まったパーティーで、その司会の友達が言ったの。
すると、かわいこちゃん、言いました
「ありがとう」
ん?
「かわいいね~、もてるど~」
「ありがとう」
ん?
いやいや、そんなにモテないですよ~ だはは~
そんなことないって、かわいいって~
いやいや、そんなことないですって~ だはは~
がこの会話の流れではないか??
ありがとう 言いやがった。
認めやがった!
自分でカワイイと思ってやがる!
たしかにぃ、かわいいですがっ!
はぁん?
その後、自分と話す機会が巡ってきて、そのこと聞いたのです。
「どうして?」
はぁん?と思ってたくせに、鼻を伸ばしている自分。
美人に弱いんですね。
男のサガ!
「普通、だはは~っていう流れじゃない?」
美人はこのように答えられました。
「褒められたから、お礼を言ったんです。」
とのこと。
確かにっ!
保護者の方が、お世話になりました。と、気持ちを形にしてまで用意していただいたもの。
そこは、一言
うだうだ言わず、
「ありがとうございますっ!」
その方が、気持ちいいのか!?
「お世話しましたっ!」
「きっちり、自信を持ってお世話しました!」
「だから、堂々といただきますっ!」
それが、今まで教室を選んでいただき、お付き合いいただいた御恩に対する奉公というものではないのかな?
どうなんだい!?