自衛隊偏 -カリントウ事件
新兵時代、初期訓練履課程を終え、ついに部隊配属となった。ここからいわゆる“現場”での仕事がまっている。上官上層部が集まる基地の中、自分の部屋は4人部屋。上官×3+新兵・俺。最初の仕事はもちろんパシリ。
「ジュース」『はいっ!』「タバコ」『はいっ!』「酒」『はいっ!』
誰にも負けないパシラーとかした。
部屋の中はパーテーションと呼ばれる置き壁で仕切られていた。が、そこにプライバシーはない。そもそも自衛隊基地寮の中でプライバシーを求めること自体ムリである。シモのお世話は「キッチリトイレで!」が暗黙のルール。ちゃんと決められたお食事タイムに消灯。そして、ラッパの目覚まし放送で
『おはようございますっ!白石士長、健康等異常なし!』
おとこおとこおとこ 時々女性 おとこおとこおとこ 時々 女性
仕事場では覚えることが山ほどあり 寮に戻れば上官の肩もみもみもみ。(優しい上官に当たるとおこずかいくれたりする)いつになったら休めるんだぁぁぁ。
その日は夜勤明け。寮部屋に帰って さぁ寝ましょう という時、事件は起こった。名づけて “12・5やすひろカリントウ事件”である。
その日の仕事中、年配の上官がカリントウをくれた。(ほう、カリントウ…ですか。あ、しかも半分しか残ってない食べかけじゃん。みゅ~)など思わせない満面の笑みで『ありがとうございます!』と ありがたくちょうだいした。仕事中に食べるわけにはいかないので、自分の部屋に戻って寝そべりながら食べた。
―あぁ、今日も疲れた。ねむ~い・・・もぐもぐもぐ。
「バリバリバリ」 ガサゴソ 「バリボリボリ」 ガサゴソ 「ボリボリボリ」 ガサ・・・ 目が合う人がいる・・・
同室の上官トウジョウでろろん&レンコウいや~ん。
「お前の“ボリボリ”で寝れんだろ~が~!(ぶちぎれ)」
しっ、しまった 気を抜いてしまった!
ってか、それってむちゃくちゃや~ん!
と思っている間に愛のムチ炸裂中。ほとばしる炎。
イヤン、もっと優しくして ってか、てめ~カリントウ没収かよ!
プレイ終了後「すいませんしたっ!ありがとうございました!」
と体育会系式お礼をすませベットに戻る。
カリントウ好きならあげたのにっ!とひねくれながら床につく。