シンプル”よっこいしょ作戦!”

  • 背を向け合う母と子。2人は座っていて両者はまっすぐと正面を向いている。離れて座っている。距離は近くもなく遠くもない。しずかな雰囲気。両者はまっすぐ正面を見ている。凛とした表情をしていた母。
  • 時間が経つ。少し顔がうつむく。後ろの子を見ようと振返ろうとする。しかし、肩の上で止まる。
  • 地面をつたい、手を伸ばす。しかし、子に触れることはない。少し伸ばし、また戻す。顔はまた正面を見る。
  • 静かな沈黙

これは数年前私が見たテレビのCMである。今でも覚えている。私はこのCMが気に入っている。
「子供とどう接していいか分からない…」
そういった母の想いに
『子供を抱きしめてください』
とナレーションが付く。子をそっと抱きしめてCMは終わった。

さて本題

子供の机に向っているとき、少しでいいです、そのがんばりをみてくださいっ!

その子供が勉強している空間に身をおいてください。

子供に対し「勉強しなさい!」というフレーズ。これに私は疑問を感じます。親のとしては、“子供のときにもっと勉強しておけばよかった”という思いをさせたくなかったり、“少しでもいい高校に”という願いからくるものだと思います。

少し視点をかえて、なぜ子供の勉強をしたくないのか。それを子供側から考えてみます。
「やらないといけない。」それはわかってる。だけれども、「勉強すかんし…」という考え。しかし、それは正確な表現ではありません。正確にキライなのではなく、『遊びたい!テレビみたい!ゲームしたい!』という誘惑に流されているだけではないでしょうか。現に教室に通う生徒、“勉強も悪くない、楽しいかもしれない”と気付いている生徒もすくなくありません。

私は家で行える家庭学習はたくさんあると考えています。子供部屋があるという環境をふまえて、まず第一歩は親がこの手をひっぱって机に向かわせることだと思います。

大人であっても、「あぁ食器洗わんといかん。」テレビ見ながらよっこいしょ、と重い腰を上げる。「掃除ばせなんね~。」よっこいしょ!と重い腰を上げる。やり始めたら意外に楽しい、気分は悪くない。むしろいい。ミソはよっこいしょ!です。大人ならば自分で決意してできますが、子供はなかなかそういきません。ついつい甘えがち。子供によっこいしょの機会を作ってあげましょうよ!子供の手をひっぱっていきましょうよ!

シンプル一番よっこいしょ作戦!

  • 「勉強しなさい!」という言葉をかけるのではなく、手を差し出して「勉強しよう!」といひっぱり上げ、重くなっている腰を浮かせてあげる。
  • 浮かせてみたら、次は同じ空間(部屋)にちょっぴりいてみてください。ちょっぴりだけ。いろんなものがみえてくるかとおもいます。

子供が小学生の時、一緒に宿題をしてあげたことはありませんか?特に夏休みの宿題。

私が小学生だった時、悲惨でした。8月地獄の31日。夏休み終わりごろになると、宿題をおわら~ん!と泣きかぶりながらしていました。すると、おふくろが、すっと手伝ってくれました。「あんた夏休み遊んでばっかりおっけんたい!」という怒りを発しながら。 

ぶつぶつと…   一日中…    夜中まで…   


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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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