感情のコントロール
その日は、腹が立っていた。
触れるものは全て傷つけます。俺は、ジャックナイフだ。くらい腹が立っていた。
お役所というものは、お硬く、順を踏まねば手続きが進まない。
まぁ、いいですよ、確かに必要な書類を用意していなかった自分が悪い。
しかしっ ! 二度目に言われた必要な書類を用意し、再び手続に行ったにもかかわらず、
「あ、あと、これも足りないですね」
なんて、言われた日には、ウゴー ! ですよ。
また来なんとですか!のわん !
と言ってやりたい !
そうですよ、あなたに言っても仕方のないことですよ。あなたは、一回目の人と違いますから。
でもね、この怒り、どうしてくれよう !
ワナワナしておりましたら、その、係りの人が、
「あの、もしかして塾されてるかたですよね?」
『えっ?』
ひきつる顔から、無意識に営業スマイルになっていた自分がおかしかった。
たまたま同じ地域に住んでおり、私の事を知っているとのこと。
いやん、俺って有名人!?なんてちょっと調子に乗ってみた。
それより、怒りをぶちまけずによかったと思い、自分の我慢強さに乾杯 ♪
怒って良いことはないそうだ。まさにその通り。
あの時、怒っていたら、係りの人をがっかりさせたにちがいない。
これを教訓に、「怒ってはいけません。私、怒りません。」と、自分に誓いを立てた。
その夜の授業。スマイルスマイル。
「先生、宿題やってません…」
『なんですと 』
いってるそばからデビルな私。
感情のコントロールって難しいですね。